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2021年 6月 1日(火) 正午前 森での健診

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この地は、初体験:智頭町富沢地区

写真は「使えるものを送りましたのでどうぞお好きにご利用ください 森のようちえんまるたんぼうスタッフ」と、使用許可を得ています。

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本日も森の中まで(しかも軽トラで!)お越しいただき、ありがとうございました!

何度もお会いしたこどもたちは、大谷先生が大好きで、散歩道では大谷先生に会えるのを楽しみに歩きました。
森での健康診断という貴重な機会をいただき、スタッフにとって眩しい光景であり、保護者さんも皆さんどなたも心から喜んでおられ、何よりこどもたちが楽しみにしていますので今後もよろしくお願いします。

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往路の車中で、心情を吐露しましたが、森での森のようちえんの子どもたちの健診は、小生も楽しみです。法律を変えて、毎月でもあると良いのダ!が、贅沢な願いであり、年に2回出かけること自体、感謝に値します。と、本音で書いている小児科医です。

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森のようちえんの子達にはいつまでも、不思議な空気の大谷先生のことや、この時間が心に響く残ると思っています。

不思議な空気の大谷:ムム・・・ 頭髪は百歳超。心・表情・は幼児並。関心を抱き、挑戦する姿勢は少年? 

で、不思議な空気の大谷との自己流解釈。少なくとも10年前よりは身体機能は、摩訶不思議ですが若返っています。

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今回(2021/6/1)の[森での健診]も、素直に楽しみでした。不思議な空気の大谷の評は、ステキな環境と、生き生きとした育ちを見てとれる子どもたちとの出会いが生み出しているのでしょう。健診を終えて、“健診会場”裏手の山に入りました。足元の悪いそこは、整備されていないフィールドアスレチック様の環境で、多種多様な手作りブランコ、物見台、そこからの滑り台モドキなどが散在:低い評価ではなく、粗削りな環境であるがゆえに、子どもたちは危険を察知しつつ、環境に適応し、生き生きと活動していました。正しく、天真爛漫な表情に魅せられたひと時でした。

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​道路脇にグミの木が・・・

健診はもちろんのこと、茱萸を取る園児と一緒に過ごしてくださってほのぼのとしました。温かな眼差しをありがとうございます。

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空に近い辺りに赤く熟した実があり、手が届くよう、枝が折れないように、支援しました。

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本日まるたんぼうの園児は、うまごやの田んぼをお借りして泥遊びをしてきましたので、泥が顔についている子もいました。笑
オマケ写真は午前中の泥遊びの様子で、泥んこめちゃくちゃ写真です。笑

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子どもたちの顔の泥は、勿論、気づいていましたが、“生々しく”健診での出会いを楽しみました。

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本日の会場であった「森のうまごや」を主宰されている方が田んぼをされていて、その田んぼをお借りして毎年たっぷり開放的に遊んでいます。園児が走り回ってくれると、代掻きになるよ~とおっしゃってくれますが、実際は遊びまくって凸凹にしています。゚(ノ∀`)゚。
昨年の農耕馬の代掻きの様子も

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代掻き 

代掻き? 「代掻き(しろかき)は、田起こしが完了した田んぼに水を張って、土をさらに細かく砕き、丁寧にかき混ぜて、土の表面を平らにする作業です。土の表面を均して、苗がムラなく生育するようにする」と、学びました。さらに、代掻きの語源:調べた!
「代掻きの「代」という漢字ですが、大化の改新以前の6、7世紀に用いられた田地の面積を測る単位で田んぼの一区画のことを言います。 この田んぼの一区画である代を掻く(農具を使って田んぼを耕す)ことから代掻きと言う」・・・
まさか、大化の改新以前の歴史とは・・・ 瑞穂の国・稲作文化の歴史を今になって学ぶとは♪

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母の実家は大社町で、砂丘地の畑では土埃に塗れたが、田んぼを保有する親類がなく、田んぼを荒らした幼児体験は皆無の貧弱な小生です。なお、小生の郷里は平田市平田町南本町(現 出雲市)で、つまり、田んぼには無縁の町中育ちでした。

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母の実家には幼稚園児の頃から、夏休み等になると、風呂敷包みの衣類を手に持ち、一畑電車の直通出雲大社前行に乗り、駅で出迎えをうけ、1週間程度滞在していました。3歳上の従姉が大社の従兄弟・従姉妹たちの頭で、姉のように慕っていました。夜は、本家の従兄弟などと、少なくとも4人以上で、一室に雑魚寝していました。が、彼女が中学生になった年に、彼女は自室での睡眠となり、そこ頃から長期逗留が終わりました。自身も思春期になり、母と共に日帰りでの訪問程度になり、さらに、次第に縁遠くなっていったのは、おそらく世の常・・・。

2014年、名古屋国際会議場で日本小児科学会学術集会が開催された際、母を介して、彼女に連絡をとり、再開し得ました。母に託した理由は、「小生の性格形成において、穏やかな要素があるとすれば、大社で培われたとの確信があり、御礼がしたい」との意思表示であり、母は心から喜びました。

夫氏と3人での会食は、名古屋で最上とも思える料亭で、小生が御礼の気持ちで支払おうとしましたが、結果的にご馳走になってしまいました。かつ、飲み物の始めはビールでしたが、約半世紀ぶりの再会(夫氏とは初対面)を祝して、乾杯後に飲んだのは小生のみ!彼はアルコールが飲めない体質で、彼女は運転をするからと・・・。歓談は3時間余、宿泊ホテルまで送っていただきました。次の機会には、是非小生が!と約束し・・・

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その後、希望をお聞きし、彼女とお嬢様を、名古屋四季劇場で公演中の[ノートルダムの鐘]にご招待できました。
2018年10月20日(土)に演奏会で出かけた折、翌朝に名古屋に移動し、名鉄グランドホテルの日本料理〔四季〕での昼食歓談も。脳腫瘍・・・お嬢様とは初対面でした。その後は、残念ながら、名古屋へは行けず仕舞い。

なお、前年の晩秋に、夫氏が急な病でご他界されたとの報を得、哀悼の意を表していました。

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その後も、再会を願っていましたが、名古屋に出かける機会がなく、さらに、先日、彼女が突然の病に倒れご退会されたのです。

ご夫婦の享年は73-74歳でした。大学医学部の仲間、マンドリンクラブの仲間も、病魔で他界した方々が・・・。

一方、新型コロナワクチン接種を平日は(健診等で院外活動している日を除き、)小生が担っています。大半が小生より高年の方々ですが、年下の方の接種もしています。認知症の方、身体に不自由がある方、予診で多種の慢性疾患で治療中の方々・・・。

「50番さ~ん」「渋山さんですね」表情・目を見つつ、お名前も。「英子さんネ。昨日から今日まで体調は?」「変わりません」などの授受をし、「では接種させていただきます」「力を抜いてダラ~ンとさせて」左の小指で肩峰に触れたまま、親指・人差し指で持ったアルコール面で消毒し、見える皮静脈は避けて、穿刺部を定め、「一二のポンと入りますよ~」と発し、ストンと刺入し、シリンダーを押し切ってオワリ。あっという間です。「アリャ、痛くなかった」と笑顔での反応が大半。

と、接種の様子を書いたのは、様々な人生があり、今に至っておられ、接種機会を通じた、笑顔での出会いがある。(例外的に、認知症が進んだ方で、無表情の方もおられますが・・・:お連れになられたご家族は、間違いなく笑顔です。)

小児科医である小生の本務は子どもたちの成育支援ですが、病院の全科当直も担っています。今回の予防接種然りで、年齢を問わず、人と人の出会いの機会自体を、自身が「是」としています。当直の際は、事故や疾病等での救急受診であり、笑顔が似つかわしくない病状・経過の方もおられます。が、中には(少なからず)、笑顔で話しかけると、笑顔で応答される方は再三再四です。一期一会的な救急室での出会いにおいても、人(・人柄・生き様・・)と人の触れ合いの柔らかな環境・雰囲気を整えることで、“本物を診る”ことが出来ます。

臨床医として、緊張・無表情で(・生きている今に感動なくして)、応接することは、受診された方・予防接種を受けられる方を、無表情・緊張に導くことになります。予防接種においては、関係性・心の緊張が身体の緊張に至り、結果、「痛い注射」等にも帰結し得ましょう。

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論点がそれましたが、様々な人生があり、望まない病魔があり、今がある。望まない究極は、ご他界であり、大脳障害などによる後遺症であり、多種の病状・合併症を有する病態・・・。

祈りを込めて、ご冥福、より望ましい人生をと願います。間違いなく、自身にもこの世とお別れする時・瞬間があります。とにかく、祈り、感謝しつつ、その時を迎える(軸ブレすることのない)心情です。

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そして、輪廻のようにも思えますが、森のようちえん児の“森での健診”は、子どもたちの育つエネルギーと共に、森の恵み・自然との共存をも体感します。森を構成する多種の植物(・動植物)も、時間軸は実に様々ですが、命の輪廻があります。勿論、智頭の杉の美林など、人の手・技術があって保持されてもいますし、原生林に限定するつもりはありません。

人の命も、より望ましい人生となるように、例えば「生活習慣病」対策を実践し、必要時、医療機関で(杉の美林なら適切な間伐のように)、内服・リハビリテーションなど多種多様な医療が支援します。勿論、医療内容は必要最小限であって欲しいし、そのための日頃の生活習慣を整える努力・実践は大切です。

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と、アレコレ、つい書き過ぎましたが、齢71歳が近い小生は、幸い、常用薬皆無での今があります。妻談「介護保険商が高額」~小生「必要としておられる方のために役立っている」。妻談「税金が高額」~小生「社会に役立っている。勿論、税金を適切に使って欲しい願いはある。小児科医なので、とくに次世代の子どもたち、子どもたちを育てる親への支援などに・・・」妻談「(家計への支援を得た後も)あなたは自由に使えるお金がすくなからずある」~小生「!ユニセフセーブ・ザ・チルドレン国境なき医師団は芸術文化活動費の通帳から各々毎月 5,000円、鳥取こども学園や・・・。おかげで、自身想定外の健康に恵まれており、かつ、国境なき医師団などでの活動ができないので、せめてもの金銭ボランティア。本物は日々、現場で子どもたちを支えている方々」と。

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鳥取子ども学園の職員は、心・誠意は高いが、(間違いなく)月給は低い水準で、(多種多様な虐待を受けて来た)子どもたちのために、日々刻々と尽くしておられる。頭が下がります。

また、森のようちえんのスタッフも(間違いなく)薄給でしょう。が、心は健全で、人生の何たるか(大切さ)を体感しておられる。人の育ち・幸せ感におけるメディアの危険性(:高校生・大人たちとスマホ、SNSでの誹謗中傷・・・)を確信的に知っておられる。がゆえに、今日・今も、森で子どもたちと笑顔で、目と目の触れ合いがある。​(2021/6/3 13:30記 推敲なし)

この日の“健診会場”(付近)をご紹介

発端 Google 地図で[森のうまごや]を見出しました。[森のうまごや]を検索すると・・・ [在来馬の伝統耕作復活:森のうまごやプレーパーク][FB 森のうまごや][#森のうまごや Instagram Posts]がヒットしました。紹介されている地を[国土地理院地図]で確認 ♪

:当直の合間に調べて、嬉しくなったので追記!('21/6/3 19:59)

森のようちえん(鳥取県智頭町) “森での健診” [2021年6月1日]['20/11/19] ['20/5/26]['19/5/30

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